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2016年4月19日

歯周治療の流れ①~カウンセリングから治療方針の決定まで

歯周病治療は、まず口腔内の状態を把握することから始まります。歯や歯周組織を専用の器具を用いて調べ、歯周病の進行度を診査します。病態に応じて治療方針が固まっていきますので、とにかく事前の検査が重要となります。

当院では、初診カウンセリング、歯周基本検査、エックス線検査、病状説明を行ったのちに、いよいよ治療の開始という流れになっています。ここでは、歯周治療の流れについて詳しく紹介していきます。


1. 初診カウンセリング

 

まず始めに、患者さんが気になっている歯について、痛みや症状などを聞き取ります。

その上で、視診によって口腔内の状況を調べます。

その際、気になっている部位だけでなく、口腔内全体を調べることで、その他の異常についても診査することができます。

 

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2. 歯周基本検査

治療を開始するためには、現在の歯周病の程度を確認する必要があります。

歯周基本検査においては、次の三つを検査します。

 

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① 歯周ポケット測定

歯周病の早期から認められる症状の一つに、「歯」と「歯茎」との間に隙間ができる「歯周ポケット」というものがあります。

歯周ポケットは深くなるほど歯周病の程度が進んでいると考えられ、歯肉の縁から隙間の底の部分までの距離を測定して、重症度の判定に用います。

 

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② 出血の有無

健康な歯周ポケットからは、基本的に出血は起こりません。

出血があるということは、その部分に「炎症」があるということになります。

出血の量で、ある程度、歯周病の活動を予測することができます。

 

③ 歯の動揺度

健常な歯は、指で圧力をかけても、グラグラと動くことはありません。

もちろん、生理的動揺と呼ばれる現象は見られるのですが、それは非常に微々たるものです。

歯周病の進行に伴い、歯を支える歯槽骨が溶かされていくと「歯牙の動揺」が生じるのです。

歯がどのくらい動くかによって、歯周疾患の進行度を測ることができます。

当院では、歯科用ピンセットの先で歯を前後左右に軽く力を加えて診察しています。

 

4.エックス線検査

 

歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨が溶けてきますので、歯肉の下にある歯槽骨の高さを調べることが必要になります。

 

歯槽骨の状態を調べるのに最も効果的な検査がエックス線検査です。

エックス線検査は、歯槽骨の溶けてなくなった範囲や程度をかなり正確に知ることのできる検査です。

 

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5.病状説明

 

「初診カウンセリング」「歯周基本検査」「エックス線検査」を踏まえて、現在の口腔内の状態を説明します。

 

この時には、「歯周病」だけではなく「むし歯」や「歯の欠損」など歯科治療として必要なことをも説明します。

病状が軽度の方であれば、あまり複雑な治療は必要ないため、おおまかな治療方針をあわせて説明します。

 

病状が中等度または重度の方では、治療が複雑になることが多く、さらに精密な診査が必要になります。歯型の採得や個々の歯のエックス線写真などの検査を行い、日を改めて、最善の治療方針を説明します。

 

歯周病治療には患者さんの協力が必要です。治療に対して、理解と同意が得られてから治療開始となります。

 

6. ブラッシング指導

 

患者さんにご自身の歯茎の状態やかみ合わせをご覧いただきながら、ブラシの当て方や角度、力の加減などを指導します。

 

また歯ブラシの選び方、フロスや歯間ブラシなどの補助的な清掃用具の使い方等もレクチャーします。正しいブラッシング法を身につけ、セルフケアの質を向上させられるようにアドバイスしていきます。

 

歯周病はほとんどの場合、歯と歯の間の磨きにくい部位から進行しています。その部分をきれいに出来るかどうかが歯周病予防のポイントとなります。

池田歯科大濠クリニック
福岡歯周病治療専門ナビ
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