■タフトブラシとペリオブラシの特徴と使用方法
1.かゆいところに手が届くタフトブラシ
タフトブラシという言葉を始めて聞くかたもいらっしゃるかもしれませんので、まずは実物の画像を載せておきます。
これがタフトブラシで、「1本ブラシ」と呼ばれることもあります。通常の歯ブラシと違い、ブラシの先が小さくまとまっているので細かい部分を磨くのに効果的です。まさに「かゆいところに手が届く」器具なのです。
次の画像のように、普通の歯ブラシと並べてみると、その違いがよくわかるかと思います。
▽タフトブラシの適用部位
タフトブラシは、次のようなケースでその効果を発揮します。
・重なっているような歯と歯の間
・奥歯の1番後ろ側
・ブリッジの歯
・インプラントの歯
・矯正器具のついている歯
・歯ブラシでは磨きにくい部分
スウェーデンではこの1本ブラシのみで全ての歯を磨いているそうですが、きっと時間がかかりますよね。ですから、いつも通り歯磨き行った後の補助器具として、この1本ブラシを使われることをお勧めします。
▽タフトブラシの種類と使用方法
1本ブラシもいろいろな種類があり、メーカーによって名前が変わっていたりしますが、基本的には毛先がひとかたまりで尖っているような形になっています。
細かいところの清掃に最適です。使い方は、普通の歯ブラシで磨けていない部分に毛先をあてて、ちょこちょこっと擦り付けるような感じで磨きます。力まかせに磨くのはいけません。
2.歯周病にはペリオブラシ
さらにお勧めの1本ブラシをご紹介します。
このブラシは写真で見てもらってわかる通り、通常の1本ブラシよりもかなり毛先が細くかつ柔らかいのです。
歯周病のリスクの高い方やインプラントの歯の清掃に使っていただきたいブラシです。
毛先が細いので歯周ポケットの中にも入りやすく、比較的深いところまで清掃することが可能です。 またインプラント周囲炎になってしまった部分の清掃にお勧めです。
ちなみペリオブラシは、毛先だけ交換することが可能です。
毛束も「細め」と「太め」の2種類があり、 ご自身の症状に合わせた選択が可能です。いずれのタイプのブラシでも、毛先が広がってしまったら交換時期だとお考えください。
状態の悪いブラシを使用すると、口腔組織に悪影響を及ぼすことがありますので、正しく使用し、効果的に清掃しましょう。