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2016年4月20日

歯周病で歯がグラグラ揺らぐメカニズム

歯周病とは、文字通り歯の周りの組織に異常が現れる病気です。歯茎の炎症に始まり、歯を支える歯槽骨を溶解させる怖い病気です。初期の段階ではほとんど自覚症状がなく、虫歯のように痛みがあるわけでもありません。ですから、気づいたときには重症化しているケースも少なくないのです。日本人が歯を失う原因の第1位でもあり、私達にとっては決して他人事ではない、身近な病気といえます。今回は、歯周病にかかるとどんな症状が現れるのか、そのメカニズムも含めて詳しく解説したいと思います。


① 歯周病には2種類ある

 

歯周病と一言でいっても、症状の現れ方や進行度合いによって、2つに分けることができます。

それは歯肉炎と歯周炎です。

どちらも歯周病菌によって炎症が起こることに変わりないのですが、症状が現れる場所が異なります。

 

歯肉炎では、歯肉(歯茎)に限定して炎症反応が生じます。

ですから歯周病の中でも比較的症状が軽い状態であるといえます。歯肉炎であれば、歯茎の腫脹や、歯茎に痛みを感じる程度におさまります。

 

一方、歯周炎になると、歯肉だけでなくその他の歯周組織にまで炎症が波及していきます。

具体的には、歯根膜や歯槽骨といった組織にまで病変が及び、破壊が進んでいきます。

そこで、歯周病の進行度に応じた症状の違いを簡潔にまとめておきます。

 

▽歯肉炎

歯肉のみに炎症が生じたもので、骨までは破壊されていません。
th1

 

▽軽度の歯周炎

歯槽骨が歯根の長さの3分の1まで消失したものです。
th

 

▽中等度の歯周炎

歯槽骨が歯根の長さの3分の1から2分の1程度まで消失したものです。
th2

 

▽重度の歯周病

歯槽骨が歯根の長さの2分の1以上消失したものです。
th3

 

上記の通り、歯周病は進行度に応じて症状が変化していきます。

お気づきの方も多いかと思いますが、その目安となっているのは「歯槽骨の消失」です。

歯を支えている歯槽骨がどれだけ消失したかに応じて、進行度を分類しているのです。ではなぜ、歯槽骨の消失度合いが目安となっているのでしょうか。

 

② 歯槽骨の消失は歯の動揺や脱落を招く

 

歯がグラグラするのは歯周病の自覚症状のひとつです。

歯周病は歯を支えている骨を溶かしてしまうので、症状が進むにつれ歯を支えきれなくなり歯がグラグラしてしまうのです。

これは歯にとって死活問題です。

歯周病は症状が進行するにつれて自覚症状もでてきます。進行するとともに歯を失う可能性もたかくなってしまうのです。

 

このように歯周病は症状が進むにつれ、歯を支える骨が溶けてしまう特徴があります。

さらに一度溶けて下がってしまった骨は、元の位置に戻ることはありません。

骨が溶けるとその上にある歯茎も下がり、歯が長くなったように見えてしまいます。

治療が終わっても下がった場所で止めるのが精一杯で、治療を行わないとどんどん進行してしまうのです。

 

自分の歯を守るためには、歯周病を早い段階で予防や治療を行うことが大切になってきます。

少しでも1つでも自覚症状のある方は早めの受診をおすすめします

 

池田歯科大濠クリニック
福岡歯周病治療専門ナビ
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