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2016年3月1日

歯周病の原因と症状が現れる4つの組織について

歯周病の原因と症状が現れる4つの組織について
歯周病は、日本人の半数がかかっている国民病です。特に、30歳以上になると、80%の人がかかっているといわれています。そう聞くと、とても怖い病気のように感じますが、歯周病には軽いものから重いものまで進行度が様々です。また、歯周病は予防ができますし、治療後も再発防止が可能な病気です。ですのでまずは、歯周病の原因が何で、歯のどの部分に異常が生じているのかについて知っておきましょう。


歯周病は細菌感染症

 

意外に知らないことですが、歯周病は感染症の一種です。私たちのお口の中には、歯周病を発症する原因菌が住んでいます。とりわけ歯垢(プラーク)の中には、歯周病の原因菌が多く生息しています。この細菌によって歯ぐきに炎症が起き、歯を支えている骨を溶かすなどの症状が現れてくるのです。ですから、そもそも歯周病の病原菌に感染しなければ、発症しない病気といえます。あるいは、歯周病の病原菌がお口の中で増殖するのを抑えるだけでも、歯周病を予防することは可能なのです。では、歯周病にかかると、歯周組織には具体的にどのような症状が現れてくるのでしょうか。

 

歯を支える4つの歯周組織

 

歯は、歯周組織と呼ばれる構造よって支えられています。この歯周組織は、歯肉(歯ぐき)・歯根膜・セメント質・歯槽骨の4つから構成されています。この歯周組織が、細菌によって壊されていくことにより、歯ぐきから血が出たり、歯がグラグラと動揺するような歯周病独特の症状がでてくるのです。

 

1.歯肉(歯ぐき)

 

歯肉(歯ぐき)とは、歯を取り囲むように存在しているコーラルピンク色をした粘膜です。健康な歯肉は、歯と歯の間の歯間乳頭と呼ばれる部分がシャープなピラミッド型を呈しています。歯周病にかかると、この歯間乳頭部がぶよぶよに腫れてしまったり、時には出血を起こすこともあるのです。こういった異常が現れるのは、初期の歯周病の症状です。専門的には、歯肉炎と呼ばれています。

 

2.歯根膜

 

歯根膜とは、歯の根っこを取り囲むように歯の根っこと歯を支えている骨(歯槽骨)をつなぐコラーゲン繊維です。歯に強い力がかかった際に、クッションのような役割を果たしている組織とお考えください。また、ものを噛んだ時の食感なども、この歯根膜があるおかげで楽しむことができていますし、直接骨(歯槽骨)に噛んだ力を伝えるのを和らげます。歯も歯槽骨も硬組織と呼ばれており、組成や性質がかなり似ています。

手足の関節などを思い浮かべてもらうとわかりやすいですが、硬いもの同士が接触すると炎症などが起きてしまいます。そのため、手足の関節などには軟骨などの柔らかい組織が分布しているとも考えられます。同様に、歯と骨(歯槽骨)は直接くっついているわけではなく、健康な人であれば歯と歯槽骨の間に歯根膜が介在しているのです。 例えば、何かにぶつかって歯が抜けた場合、この歯根膜が残っており、乾燥していなければ、歯はもとに戻ります。このことを利用して、歯科治療の中には「再植」という一度歯を抜いてまた戻すという治療法があります。

 

3.セメント質

 

セメント質とは、歯の根っこを覆った特殊な石灰化組織です。セメント質には、血管や神経が存在しませんが、歯を正常に機能させるためには欠かせない組織といえます。また、骨と同じくらいの硬さがあります。

 

4.歯槽骨

 

歯槽骨とは、歯を取り囲むように存在している骨組織です。「歯槽」という言葉からも連想できるように、歯をすっぽりと収める入れ物と捉えることもできます。歯を安定させる重要な土台となる骨です。歯周病にかかると、歯槽骨にも炎症が波及していきますので、歯の土台が揺らぎ、歯がグラグラと動揺するようになるのです。一度歯周病で吸収してしまった骨(歯槽骨)は回復することが困難であり、重症化すると、歯が脱落してしまいます。

 

このように、歯周病は歯を支えている4つの組織に多大な悪影響を及ぼします。歯槽骨に至っては、土台としての機能すら果たせないほど破壊されることもあるのです。ですから、手や足の骨が溶ける病気と同様に捉えても間違いではないのです。それだけに、早期の予防・治療が重要となってきます。

 

池田歯科大濠クリニック
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